日本古来から伝わる古き良き文化を楽しみながらも、善悪をしっかり判断できる心をみんなには持ち続けてほしいと汗だくになりながらも、豆をぶつけられた鬼さんは切(せつ)に願っていた事と思います()
「今度は金棒を持ってこないでね(年少)豆まき」  R5.1.30
「おには そと〜」  「おへやから でていって〜」

   
   
   
   
「こんど あそびにくる ときは かなぼうは もってこないでね」

「また きてね〜」
   
   
   
   
「じゃっじゃ じゃ〜ん」と変な好感音を響かせていたのは ぞう組の先生でした
その手には福豆と書いてある沢山 豆が入った袋をみんなに見せているところでした

「今から皆さんに豆を配りますね」とみんなの手の平に豆を乗せると、コロコロと転がっていました()

「どんな においが するのかな?」「おいしそうな においだね」「これで おにを やっつけることが できるの?」と1つの豆をじっくり観察していました

みんなが豆を見ている間、先生から こんな話しがありました

「今、皆さんが持っている豆の事ですが、自分の年齢と同じ数だけ食べると重い病気や大きな怪我にならない強い体になると言われています」と先生が話しを終えたあと、マスクをしながら男の子が「せんせいは 50こ たべるの?」と質問していました()

すると、すかさず「私は2●個です!」と強い口調で答えていました()

「イテテテテ」 「オドロカセテ ゴメンナサイ」
こぐま組の保育室では皆さんが豆を持ち、壁に貼ってある鬼のお面に向かって豆を投げていました

マスクがしっかり着用しているか確認してから「おには〜 そと」「ふくは〜 うち」と言いながら豆を投げていると、ドンドンドンドンと保育室の入口扉を叩く音が聞こえてきました

「なんの おとかな?」と扉方面に目を向けると金棒を持ち、黄色い派手なトラ柄のパンツ、そして鋭い眼光でみんなの事を見つめていました

勢いよく扉を開け、「悪い子はいないか〜」
「直ぐに怒ったり、悪い言葉を言ったりする子はいないか〜」
「ヤダ ヤダ ヤダと言って お家の人を困らせている子は いないか〜」
「これ 苦いから食べたくない、野菜は 絶対に食べたくな〜い。でも お菓子なら いっぱい食べれると 好き嫌いを言っている子は いないか〜」と低い声ではあるが、子ども達が言ってそうな言葉を真似していたので、その様子をじっと見ていたみんなは、プッと大笑いしていました

その声の持ち主は、なんと鬼でした

金棒を振り回し追いかけてくる鬼に、「おには〜 そと」と持っている豆を投げて鬼を追い返そうと奮闘しているお友達、豆を投げては鬼が近づいてくると、「きゃー」と言って一度は逃げて距離がある程度 離れてから再び豆を投げているお友達、先生の後ろをずっと隠れて鬼の動きを一瞬たりとも逃(のが)さないよう、じっと目を凝らしているお友達など、反応が様々でした


激しい激闘の末、全員の協力と諦めない気持ちによって見事、鬼さんを懲らしめる事が出来た皆さん、「やったね」「よかった〜」と安堵の表情を浮かべていました

中には「こわかったよ〜」と涙目のお友達もいましたが、先生がずっと手を握ってくれたようです
   
   
   
   
うさぎ組の保育室では「節分という言葉を聞いた事がありますか?」と先生が皆さんに質問をしている時でした

「せつぶん?」と首を捻っているお友達や「は〜い しっていま〜す。まめを なげることでしょ」と教えてくれる お友達、「え〜 おにが きたら どうしょう」と悩んでしまっているお友達もいました

「今度の金曜日(23日)が節分の日になります。節分とは季節が寒〜い冬から桜が咲く春に変わりますよとお知らせをする日になります」
「昔の人は 季節が変わる日になると悪い事が起こるかもしれないと考えられていました。その為、春がくる前に悪い事が起こりませんようにと お願いをしながら 豆まきを行っていたそうです」

「そうなんだ」と目をキラキラさせていましたね