「もし違うクラスになっても、ずっと友達だよ
        (年少)お別れパーティー」  R5.3.3
ホワイトボードに書いてあるのは、4月から皆さんは鳥さんバッチ(年中組)になりますよ

そして、今の年中組のお兄さんお姉さん達は花バッチ(年長組)になりますと記入されています

「ぼくの おねえちゃんは ゆりぐみ だよ」「その とりさんばっち みたこと ある〜」「うぐいすぐみに なりた〜い」とワクワクした気持ちでしたが、先生からの次の説明に、皆さんからは一斉に「え〜」という否定的な言葉が聞こえてきました

それは…

 

先生  「ホイップクリームをトッピングしたい方は、このようにして下さいね」

みんな 「せんせい いっぱい かけすぎだよ〜」
   
   
   
   
   
   
   
「それでは いただきますを しましょう」
     
     
     
     
   
   
   
   
   
   
「これから いただきますを してから たべま〜す」

「とっても たのしみで〜す」
それは…

「皆さんが年中組になると、今のこぐま組の皆さん全員が一緒のクラスにはなりません」「先生達も同じです」

「一緒になる事もあれば、今のうさぎ組さん・ぞう組さんのお友達と一緒になる事もあります」と先生が話しをすると「え〜」という言葉が聞こえてきました

「いっしょに なれないの〜」「どうして?」「えんちょうせんせいに いっしょになるよう おねがいする」とみんなの必死な言葉が聞こえてきました

「それは、先生も一緒になりたいけど、皆さんには 新しいお友達を作ってほしいという想いがあります」「初めて幼稚園に来て、こぐま組さんなった時、今みたいにお友達のお名前や好きな食べ物など全く知りませんでしたよね」

「お話しをしたり、ご飯を一緒に食べたり、遊んだりして沢山のお友達が出来たはずです」

「きっと皆さんなら、また新しいお友達が沢山 出来ますよ」と話をしている先生も本当はみんなと同じ淋しい気持ちでしたが、みんなには悟られないよう笑顔で話しをしていました

「うん わかった」「もし、せんせいと ちがうくらすに なっても、あったときには てを ふるね」とみんなも前向きに受けとめてくれたようでした
「今日は皆さんが4月から年中組さんになりますよ(進級)おめでとうパーティーを行いま〜す」とうさぎ組の先生が言うと拍手が沸き起こりました

手洗いとアルコール消毒を終えて自宅から持ってきたお菓子やフルーツをリュックから取り出し、お皿にはゼリーがプルンプルンと揺れていました

「さぁ、準備はいいですか?」と先生が声を掛けると「は〜い」「とっぴんぐ すた〜と」とみんなでマスクをしながら声を合わせました

皆さんの様子を見ていると、1つひとつ丁寧にお菓子を置き、ゼリーの上に置ききれないお菓子はお皿の上に、綺麗に並べていたお友達や●●先生の顔と言って目はマーブルチョコで鼻はアポロ、口はポッキーにしてそのお菓子の形状を生かしながら考えてトッピングしているお友達もいました

中には早く食べたい気持ちから持ってきたフルーツをドンドン並べて、みんなが早く終わるのをまだかな〜という気持ちで待っているお友達も(笑)
   
   
   
   
   
   
   
想いを込めながらのトッピング作業を全員が終え、みんなで「いただきます」、「おいしい」「あまくて、おいしいね」と味に対しての言葉以外にも「もし、ちがう くらすに なっても おともだちだよ」「うん やくそく」「はやく とりさんばっちを つけたいなぁ」という言葉も聞こえてきました


すると…

●●せんせいのかおが はんぶんに」という恐ろしい言葉が聞こえてきました。みんなは「どうして?」と不思議な顔をしながら先生を見ると、いつもの優しい顔で「どうしたの?」という顔で見返しました

少し時間が経過してから「せんせいの かお ぜんぶ たべちゃった」という言葉が聞こえてきましたが、その言葉の意味は既に理解していました。そうゼリーとお菓子で作った先生の顔の事だったんです

チャンチャン