「さつまいも げっと だぜ〜」
「さつまいもさんと ちから くらべだ〜」
「ぜったいに まけないぞ〜」
「え〜!そっちの方が 大き〜い
(年長・こぐま)薩摩芋掘り」 R4.10.27
男の子 「たべたく なっちゃった」
女の子 「このままじゃ たべれないよ〜」
年長組の女の子で年少組、年中組、そして年長のじゃが芋掘りを体験しても どうしても畑にいる虫の存在が気になり過ぎて、畑での体験学習が楽しめない女の子がいました。今日の朝、お部屋の先生にこんな話しをしていたそうです
「せんせい はたけに いる むしさんと まだ なかよく できないかもしれないけど、きょうは じぶんの ちからで ほるね」
「もし、こわくなったら たすけてね」と自分自身で決めた強い意志を先生に打ち明けていたそうです
実際、畑に到着するといつもの笑顔が少なく肩に力が入っているような状態でしたが、「よいしょ〜」とつるを引っ張った後は恐る恐る土を掘りながら薩摩芋を探していました
薩摩芋のあたまの部分だけが土から出ているのですが土が固く又、虫がいないか?気になって力が入らない状態が続いていました。それを見ていた先生が声を掛けようとしたら、隣にいた女の子達が「いっしょに ほろうよ」と手伝ってくれたのです
「ありがとう」と言って、みんなで土を掘ると見事、大きい薩摩芋が出てきました
「やった〜」「よかったね」とみんなでハイタッチ、先生も嬉しくて思わずハイタッチをしていました(笑)
先生 「こんなに 大きい薩摩芋が畑の中に埋まっているようで〜す」
みんな 「え〜 おおきい」
「さぁ薩摩芋のつるを持って 一気に引っ張るよ〜」と気合を入れていた ひまわり組の先生、皆さんも両足を広げ いつでも引っ張る事が出来る態勢をつくり、今か今かと先生の合図を待っていました
「せ〜の」の言葉で、みんなは「よいしょ〜」と引っ張り上げると土の中から薩摩芋がボコボコと出てきました
「でた〜」「さつまいも おおきい」とみんなの喜びの声が聞こえてきました
すると…男の子が「せんせい せんせい」と呼んでいる声が聞こえてきました
「せんせい、みて みて おおきいの とれたよ〜」とドヤ顔で収穫したばかりの薩摩芋を見せてくれたのです
先生は「とっても 大きい薩摩芋ですね」と声を掛けた瞬間、「やっと とれたよ」と隣にいた女の子が立ち上がり、片手では難しいので両手で持ち上げた薩摩芋が自分の顔以上の大きさでした
「え〜」
「そっちの ほうが おおき〜い」とショックではないようですが、自分の持っている薩摩芋よりもさらに大きさ薩摩芋を見て、苦笑いをしていました
苦手なモノを直ぐに克服出来る人はいません、ゆっくり時間をかけて年齢が上がれば知識として昆虫がなぜこの地球上に必要なのかを理解できれば、また接し方も変わるはずです
「せんせい おおきいの とれたよ〜」と嬉しい声が急に…
「え〜」
「そっちの ほうが おおき〜い」と嬉しい気持ちからちょっと悔しい気持ちに180度 変わったのは男の子でした
それは幼稚園の畑で薩摩芋の収穫に来た ひまわり組の皆さんの話になります
「せんせい このひも みたいのは さつまいもさんの しっぽ?」
今日は大きな薩摩芋をゲットして大切な仲間の存在に改めて気がついた1日になりましたね。そして頑張った自分をたくさん褒めてあげて下さいね