「ヒーローは必ず最後にやってきます
(クリスマスツリー飾り付け)」 R4.11.16
でも、ヒーローは必ず最後にやってくるものです。園長先生がポケットから魔法の砂を取り出し、ツリーのてっぺんにある星に向かって魔法の砂をツリー全体にかけると、改めて みんなと一緒に「3、2、1」とカウントを数えて「めりーくりすます」と声を合わせてみるとホールの天井ライトがゆっくり消え、ツリーのイルミネーションライトだけが光 輝き始めたのです
「きれ〜い」「ぴかぴか ひかっている」「くりすますが やってきた」とみんなも大喜びです
天井ライトを再び点灯させ、クリスマスソングを唄い、最後に「さんたさん、この くりすますつりーをめじるしに きてください」とみんなでお願いをしました
するとホールのどこからか「marrychristmas」「wait for me」という声が聞こえてきたような…
「完成しました」と小林先生が言うと、みんなは気が付いたようで、「せんせい、いちばんうえに ある おおきな ほしが ないよ〜」とみんなの声に「ほんとうだ〜、でも一番高い位置になるから どうしよ〜」と悩んでいると「えんちょうせんせいなら できるよ」
「えんちょうせんせい」を呼ぶ声がホール中に広がりました
するとホール入口近くで、みんなの活動を優しく見守っていた園長先生がゆっくり立ち上がり、両手に大きな星を持ちクリスマスツリーに向かって歩き始めたのです
園長先生が両腕を目一杯 伸ばし2本のツリーてっぺんに星が付くと拍手が沸き起こりました
「やっと かんせい だね」とみんなは喜んでいましたが、小林先生や周りの先生達は困っていました
なぜ?困っているか、ようやくマイクを通して話し始めたのです
「皆さん、ごめんなさい。ツリーに飾っているイルミネーションライトが点灯しません」
「せっかく ホールの天井ライトを消して、クリスマスツリーのイルミネーションライトだけを点灯して光の世界をみんなに見てほしかったのですが…」と悲しい声で説明してくれました
その言葉に当然、みんなの反応は「え〜」と「どうして〜」「みた〜い」とみんなも困り始めました
ホール中央にあるクリスマスツリー、鮮やかな装飾品にmarrychristmasと書いたプレートやイルミネーションライトが飾られています
ホールに集まった皆さん、先程まではマスクをしっかりしながら小さな声でクリスマスソングを唄ったり、手拍子をしたり楽しい雰囲気でしたが、今は少し困っている様子でした
それはなぜか?今からお話しをさせて頂きます
それは、まだホールに集まる朝の活動の時から話しに戻ります
「3階のホールでツリーの飾り付けを行いますので、皆さん準備して下さ〜い」と声を掛けていたのは こぐま組の先生でした
「つりーの かざりつけ?」「やりたい、 やりた〜い」とみんなの挑戦したい気持ちがウズウズしているようでしたが、先生の申し訳なさそうな顔をしながら「ツリーの飾り付けは先生達で行いますので…ごめんなさい」という言葉に「え〜」という残念な言葉と「ズコー」とずっこけてしまったお友達がいました(笑)
こぐま組のみんな 「せんせい もうちょっと うえに して〜」
先生 「この場所で良いですか?」
こぐま組のみんな 「やっぱり したに して〜」
先生 「どっちですか?」
こぐま組のみんな 「ごめんなさ〜い」
ホールに集まると中央にはモミの木が2本見えました
それを見たみんなの第一声は「あれ、なんだか さびしそうだね」「ぴかぴか ひかってな〜い」と残念な言葉が数多く聞こえてきました
「そうだよ、せんせいたちが かざりつけをするんだよ」と先に来て待っていた年長組のお兄さんが教えてくれました
マイクを持って話し始めたのは、かなりや組の先生でした
「2本のモミの木がありますが、なんだか寂しそうですね」
「今から先生達が装飾品を使って飾り付けを行いますが、見ている皆さんはマスクをしっかり着けた状態でクリスマスソングを唄ったり手拍子をしたりして応援して下さいね」
「それと、先生が手にしている装飾品を飾る位置について 皆さんも一緒に考えて下さい」「●●先生が持っている、そのリンゴはネズミさんに噛じられないよう上の方が良いよ」
「又は、星はやっぱり一番 上だよね」
「marryChristmasは真ん中、真ん中とか、マスクをしっかりして声に出して、アドバイスして下さいね」と先生が話しをすると「は〜い」と目をキラキラさせながら返事をしていました
「では、飾り付けを」と先生が言うと、みんなが「すたーと」と声を出した瞬間、ホール中にクリスマスソングのBGMが聞こえ始め、先生達が両手いっぱいに装飾品を持ち始めました
沢山の先生達によってモミの木がみるみるうちにクリスマスツリーへと変わっていきました
「せんせい、そのわた ゆきだから ふわふわに おいてね」
「その すずは もうちょっと うえにして〜」等、細かい指摘をするお友達がいました(笑)