「おいしい おもちになるよう がんばって つきま〜す」
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
「わ〜!雪みた〜い(お餅つき)」 R4.12.9
年長組の保育室では餅つきを終えたクラスから和菓子専門店で作って頂いた あんこと きな粉のお餅がお弁当と一緒に用意されていました

食事前ですのでマスクをしながら、こんな話しで盛り上がっていました
「あんこ と きなこ どっちが すき?」「あまいのが にがて だから きなこ」と言っていた男の子、「わたしは ぜったいに あんこ」とあんこに対しての情熱を語る女の子がいました

すると「私はあんきな粉」と言い張っていたのは…先生でした()
「あんきなこ?」とみんなが不思議な顔をしていると、先生がニッコリ笑いながら「あんこときな粉を混ぜたら、絶対に美味しいよ」と言う先生の意見に、みんなは、味の好みは色々ありますからねという感じの愛想笑いをしていました()


「では、年神様にお供えもしましたので、 いただきますをしましょう」とお部屋の先生が声をかけると年神様に2つのお願いをみんなでしました。それは
「かぞくのみんなが びょうきや おおきなけがを しませんように」
「せかいじゅうの ひとびとを くるしめている ころなういるすが いなくなりますように」と手を合わせて年神様にお願いをしました

「おもちを いただきます」「としがみさまも たべてね」と言った後にマスクを外し、手指の消毒をしてからお餅をいただきました

「もちもち してるね」「とっても おいしい」「きなこ さいこ〜う」「あんこ あまくて おいしいよ」と嬉しい声が沢山聞こえてきました
その中に「あんきな粉なら10個は 食べれるかな」とマスクをしながら口をモグモグさせている先生がいました
「せんせい くいしんぼうだね」「10こも おもちを たべたら おなかが ががみもちに なっちゃうよ」とみんなマスクをしていない状況なので、手で口を添えながら笑いました
それはお餅つきが行われる一週間前、年少組の保育室では こんな質問がありました

「なんで おもちつきを やるんですか?」「いちども やったことがな〜い」「できるかな?」とやりたい気持ちよりも否定的な言葉が多く聞こえてきました(笑)

お部屋の先生はニコニコしながら、こう言いました
「では、去年 お餅つきを経験した年中組のお兄さんお姉さんに聞いてみよう」と数日後、園庭で遊んでいた年中組のお兄さんやお姉さん数人から話しを聞きました

「おもちつきの やりかたを おしえてください」と年少組のみんなが質問すると「え〜」と恥ずかしながらも杵を持ったつもりで上から下に、振り下ろす動作を教えてくれました

次に、なぜ?お餅つきを行うのか?は梶ヶ谷幼稚園のお餅博士、うぐいす組の先生から話しを聞きました
「なんで おもちつきを おこなうですか?」と年少組のみんなが質問すると微笑みながら話し始めました
「昔の人は大切な日を迎えると お餅つきを行っていたんですね」
「お正月に行う お餅つきは  家族全員が悪い病気や大きな怪我が起こりませんようにとお願いをしたり、新しい年になっても沢山の野菜や海で働く人は新鮮なお魚がいっぱいとれますようにとお願いを込めて お餅つきを行っていたんですよ」

「皆さんが今度、お餅つきを行う時には お家の人が病気や大きな怪我をしませんようにと、お願いをしながら やってみて下さいね」と教えてくれました
「は〜い」「やってみま〜す」「はやく もちつき やりたいね」と話しを聞く前と今では気持ちが随分、変わっていました

すると、「あ」「うぐいす組のお友達と遊ぶ約束をしているから またね〜」と言い残し、直ぐに行ってしまいました

「ありがとうございました」と少し離れて遊んでいる先生と年中組のお兄さんお姉さん達に全員でお礼を言ってから自分達の保育室に戻りました

「おもち さいこ〜う」 「もっと たべた〜い」

「お餅は小さくちぎって、よ〜く噛んでから飲み込みましょうね」 「は〜い」
「よいしょ〜 よいしょ〜 よいしょ〜」
「ぺったん ぺったん おもちつき」
ドス〜ン ドス〜ン ドス〜ン
園長先生の力強い音にみんなは「お〜」と目を丸くして見ていました
みんなが嬉しそうに、お餅を食べている様子を見て先生達は思いました

「年神様、どうか子ども達の声を聞いて下さいね。家族の健康と世界中の人達を苦しめている新型コロナウイルスの感染がおさまりますようにとお願いをした小さな声を聞いて下さいね」とお餅を食べながらモグモグして祈っていました()
お餅つき当日、園庭には臼と杵が用意され、真っ青の冬晴れの下で餅つきが行われました

「ぺったん ぺったん おもちつき」と声を合わせ杵を上から下に振り下ろし、最後に「おいしくな〜れ」とみんなで声を合わせ おまじないをしました

掛け声はクラスによって様々で1234と ついた数をみんなで言ったり「よいしょ よいしょ よいしょ」と自然に力が入るような言葉を言ったりと盛大に盛り上がっていました

つき終わると
「わ〜」「ゆき みた〜い」
「もち もち してるね」
「おこめの においが するよ〜」と自分達でついた もち米が最初の粒粒の状態からドンドンとお餅らしくなっていく様子が嬉しいようで、もっとやりた〜いの声が沢山 聞こえてきました


※今年も新型コロナウイルス感染防止対策として、子ども達がついたお餅は鏡餅にしてエントランスに飾るという目的で行いました