「次(小学校)に向かって
歩き始めます(年長)卒園式」 R5.3.16
3年前、皆さんに会いたくても会えない日が続き、季節が色鮮やかな紫陽花が綺麗に咲き始めた6月の1日に行われた入園進級式で、皆さんの名前を初めて呼ぶ事が出来ました。あの日から始まり、今までの事を思い出しながら今日の卒園式の日を向かえます
もし、先生達のわがままが言えるのならば
もっと みんなとお話しがしたかった
もっと みんなと遊びたかった
もっと みんなとお弁当を一緒に食べたかった
もっと みんなと楽しい事を共有したかった
もっと みんなに教えたい事がありました
もっと、もっと、もっと…
でも、今日でお別れになります
きっと皆さんなら、こう言うはずです。「せんせい、つぎ(小学校)にむかって あるき はじめますね」と既に自分の足は夢に向かっているはずですね
大好きな ゆき先生
1人で遊ぶよりも、みんなで遊んだ方が絶対に楽しいよと いつも言っていた ゆき先生
最初は恥ずかしくて言えなかったけど 今は大きな声で言えるようになりました
一緒に 遊ぼうという 友達をたくさん できる魔法の言葉
大好きな ともこ先生
笑う時は一緒に笑ってくれました、悲しい思いをしている時も一緒に泣いてくれました
いつも傍に寄り添ってくれて ありがとう
ともこ先生が近くにいてくれるだけで勇気がわいてきます
大好きな あいり先生
どんな事でも始めは上手に出来ない事が多いことと何度も何度も続けていれば、絶対に上手になる事を教えてくれました。出来た時、大きな声で褒めてくれた事が とっても嬉しくて 「あいり先生 見て」と いつも声を かけていました。あいり先生の笑った顔が大好きです
思い出のアルバムは歌詞を年長組で行った園行事に変えて、梶ヶ谷幼稚園オリジナルの思い出のアルバムとして唄いました
クラスのみんなと制服を着て唄う最後の園歌、朝の活動や運動会等 今まで何十回も唄っていますが今日の園歌はちょっぴり寂しい気持ちも含まれているような、そんな気がしました
「はい」
「ありがとうございます」
ゆり組、ばら組、さくら組、最後にひまわり組の順番でホール入口から入場してきました
保護者の皆様による大きな拍手の中、卒園式が始まりました
修了証書授与では舞台上にあがる前、マスクを外します。階段をゆっくり昇り自分の名前が呼ばれるまでは
、会場に向かってその凛とした表情で真っ直ぐ前を見つめていましたね
静寂した中、一文字一文字に想いを込めて皆さんの名前を先生が呼ぶと「はい」とホール中に響き渡る返事
をした後、ゆっくり園長先生がいる場所まで歩き始めました
園長先生が修了証書を前に差し出すと右手、左手の順で受け取り園長先生の目を見ながら「ありがとう
ございます」とお礼を言い、舞台の階段を降りて自分の場所に戻りました
さぁ、ホールでは皆さんの立派に成長した姿を見にお家の方が待っていますよ
「こんなに大きくなりました」「今まで有難う、これからも宜しくね」という想いを持って入場して下さい
先生は舞台前で待っています、私を越えて歩き、みんなの大きくなった背中を見ながら前へ前へ歩く姿を見ています
大好きな まなみ先生
いつも優しい言葉で声をかけてくれた まなみ先生、最後まで話しを聞いてくれてありがとう
体操の時間、どうしても逆上がりが出来なくて悔しい思いをしていたら、お弁当を食べ終ったら 私と一緒に練習してみようと言ってくれた事が嬉しくて何度も練習しました
今は どんな事でも諦めません。だって 先生が「絶対に出来るよ」と教えてくれたからです
式を終えて退場するとき、皆さんは けして後ろを振り向かず、ただ真っ直ぐ前を向いていましたね
「せんせい きょうで おわかれです」「さびしい きもちも ありますが いまは つぎ(小学校)にむかって あるき はじめます」と心に誓っているようでした
沢山の拍手の中、ホール扉に向かって歩くみんなの姿を先生はずっとずっと見つめていました
パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ パチ(拍手の音)